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VOICE magabon interview

No.159 伊勢谷友介(俳優・映画監督)

若い頃の僕はストイックで不器用だった。
力石とはコアな部分がすごく似ているのかもしれません

高森朝雄(梶原一騎)・ちばてつや原作の伝説のスポーツコミック「あしたのジョー」の映画化作品が、ついに公開。本作で山下智久扮する主人公・矢吹丈(ジョー)の宿命のライバル、力石徹を熱演したのが、映画やドラマで活躍する伊勢谷友介だ。
東京の下町で、ケンカに明け暮れていたジョーが、元ボクサーの丹下段平にボクシングの才能を見い出され、やがてプロボクサーの力石と運命の出会いを果たす。ライバルとなった二人は、階級を超えた対決に挑む。
メガホンをとったのは、「ピンポン」の曽利文彦監督で、筋金入りのボクシングファンである香川照之が、特殊メイクをしてジョーのトレーナー、丹下段平になりきり、現場で山下や伊勢谷にボクシングのサポートもしたという。伊勢谷は10kg減量し、15%あった体脂肪率を3~4%まで下げる、力石さながらの過酷な肉体改造を行った。
そんな伊勢谷友介に単独インタビューを敢行。本作の現場と、力石の役作りについて語ってもらった。

伊勢谷友介

――力石役のオファーをもらった時の感想から聞かせてください。
「嬉しかったです。伝説のキャラクターだし、半端なことをすれば殺されると思い、自分にプレッシャーをかけていきました。自分が目指すクオリティーは漫画に全て描かれていたので、そこへ向かって120%やるためにトレーニングを始めました」

――力石さながらの過酷な肉体改造をしていく上で、一番大変だった点は?
「精神的にもかなり殺伐とする日が続きましたが、大変だったのは体が本当に動けなくなる点でした。立ちくらみはするし、ずっと雲の上を歩いているみたいで。特に水も飲めず絶食し、力石が体重を計量するという撮影日の前夜は、全く眠れませんでした。全身がしびれ、体も熱くなって辛かったんですが、それも役のため、作品のためだと思い、受け入れるしかないという感じでした。力石役を引き受けるからにはそれくらいやらないと誰も納得しないですから」

――香川さんから、役作りや減量についてのアドバイスはありましたか?
「香川さんが『体を作るのは大変だよな。でも、役者としては体が痩せてくれれば、芝居はそのままついてくるから』って言われて。はい、そのとおり!って感じでした(笑)」

――体重の計量シーンで、まるでCG映像のように激痩せした体を見て度肝を抜かれました。実際ご自身の体を見て、どう思われましたか?
「すごいことになっているなあ、自分の体!と思い、記念に写真を撮りました。でも、僕は撮影が終わったらすぐに忘れるタイプなので」

――数カ月に及ぶ肉体訓練は、精神的な役作りにも役立ちましたか?
「香川さんから言われたとおり痩せて努力したって事実が精神的に響いたのは間違いないです。結果的にここまでやったんだからちゃんと見せなくちゃという理屈を持てたので。精神的にはちょっといっちゃっていたとは思いますが(笑)」



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