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VOICE magabon interview

No.255 山口一郎/サカナクション(ロックバンド)

初のドラマ主題歌は、ベストなところを探った結果、
正統派のメロディを持つ曲になりました

連続TVドラマ「37歳で医者になった僕~研修医純情物語~」主題歌としてOA中の新曲「僕と花」をリリースするロックバンド、サカナクション。これまで5枚のアルバムで支持を広げ、未知の興奮を呼び覚ますサウンドと真摯に表現に向かい合う姿勢がリスナーの強い信頼を得てきた彼らにとって、これが初のドラマ主題歌タイアップとなる。
また、モード誌「VOGUE JAPAN」2012年6月号でも大々的に特集を組まれ、ロック好き以外にも着実にファンを増やしている。
バンドがさらなるメインストリームへと歩みを進める今、中心人物のボーカル&ギター山口一郎は何を思うのか? その挑戦と戦略を語る単独インタビューをお届け。歌詞に込められた思いをはじめ、雑誌の未来についても語ってくれた。

山口一郎/サカナクション

――ドラマ主題歌を手掛けるのは初めてですが、その話を聞いた時の印象は?
「嬉しかったですね。昔は、ドラマに対して曲を作るということについてはポジティブに考えていなかったんです。むしろテレビのようなマジョリティのメディアを敵側に見ていたところもあったから。でも、前作の『DocumentaLy』を作っている過程あたりから、考え方が変わっていった。USTREAMやTwitterで自分たちがどうやって音楽を作っているか、その裏側を見せられるようになったのも大きいですね。だからこそ、表に出ない美学を貫くのではなく、いただいた話は全部受け入れてチャレンジしようと思った。ドラマサイドから直々に自分たちが指名されたということもあって、ぜひやろうと思いました」

――ドラマのストーリーはどう捉えましたか?
「曲を書くにあたって脚本も全部読ませてもらいました。ドラマの主人公は、大手企業を辞めて37歳で医者になっているけれど、僕自身も一度別の仕事をしてからミュージシャンになり、今は30代になっている。そういうところで重なりあう部分はあると思いました」

――曲調やサウンドのアイデアはどういうところから生まれていったんでしょう?
「どういう人が聴くかということを、すごく考えました。僕らを応援してくれる人だけじゃなく、僕らの音楽に興味がない人にも聞いてもらえるような曲にする。たとえば、何年後かに『ああ、ドラマの中であの曲が流れてたね』と振り返るようなこともあると思う。そういう意識の中で、僕らがやれるベストのところを探っていった。結果的にはインパクトの強いものよりも、自分たちにとっては正統派のメロディを持つ曲になったと思います。僕らの最初のアルバムに通じるようなところもありますね」

――この曲がサカナクションというバンドを知る入り口になる人も沢山いますものね。
「そうですね。たとえば僕らの親の世代の人にも『サカナクションって、こんないい曲も作るんだ』って思ってもらえたらいいなと思います。これで“親公認バンド”といえるかもしれないですね」



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