現在位置は
です

本文です

VOICE magabon interview

No.27 宮藤官九郎(脚本家、映画監督、演出家、俳優)

宮藤官九郎――本作のライブシーンは見所のひとつですが、宮藤監督がギターで出演する案はなかったのですか?
「30代の僕が出るには、年齢的に厳しいと思ったのでなかったですね。ドラマーのヤング役の三宅弘城さんは、アキオ役の佐藤浩市さんと10歳くらい離れている設定なんですけど、40代なんでギリギリアリかなって思いました。彼は、グループ魂でもドラムを担当しているからテクニック的に問題ないし、若いっていうこと以外は大丈夫だと思っていました。映画でバンドをやる時って、一番重要なのはドラムだと思います。実際に演奏しているかどうかが一番バレるのはドラムだろうし、ドラムがしっかりしていればなんとかなると自分では思っていて。ストーリーも、『おっさん vs OL』にしたくなかったんで、アキオ達より少し若い世代の三宅さんがいることでバランスが取れていたんじゃないかな」

――数々のジャンルで活躍されている宮藤監督ですが、雑誌をプロデュースするとしたら?
「エロ本を作りたいです(笑)。ポップなものじゃなくて、本気のエロ本を。学生時代は『宝島』や『びっくりハウス』が好きで、自分も含めて“クラスで友達がいないような人たちが頑張って投稿している”感じがよかったですね。『VOW』も好きで、しょっちゅう投稿していたんですよ。でも最近、そういうワクワクする雑誌って減ってきているし、サブカルチャーがなくなりつつある気がする。だから、頑張っているエロ本を見ると、応援したくなりますね(笑)」

――宮藤監督が考える「雑誌の将来」とは?
「僕は昔から雑誌をくまなく読んでいて、中学生の頃なんて次の号が出るまで1ヶ月間同じ雑誌をずっと読んでいました。でも最近は、楽しみにしている雑誌がなくなりましたね。以前の雑誌はもっと、作り手の勝手な思い入れが迸っていたような気がします。これだけインターネットが発展していると、雑誌から情報を得ることってまずないじゃないですか。雑誌が生き残るためには、雑誌ならではの面白さを追求すればいいんじゃないかな。情報を与えるんじゃなくて、インターネットとかでは絶対に知りえないことを作ればいいと思います」

――最後に、宮藤監督は50歳になったらどんなオヤジになっていたいですか?
「アキオみたいになりたいなぁと思いますけど、あそこまで思い切れないと思うし、今と大して変わらないんじゃないですかね(笑)。今38歳なんですけど、38歳ってこんなもんじゃないと思っていましたからね。もうちょっと落ち着いていて貫禄があると思っていたし、色んな機会で同い年の人に会うとちょっとびっくりしますね。あぁ、これが本来の38歳なんだな、って(笑)」

(※宮崎あおいの「崎」は旧字です)

少年メリケンサック
(C)2009「少年メリケンサック」製作委員会

少年メリケンサック
2009年2月14日(土)より
丸の内TOEI1ほか全国ロードショー
公式サイト



VOICE バックナンバー

現在位置は
です