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VOICE magabon interview

No.64 三宅裕司(SET座長・俳優・タレント)

30年劇団を続けてこられたのは、毎年「来年はもっとすごいことをやるぞ!」と思うことの積み重ねです。

バラエティ番組の司会やラジオの人気パーソナリティ、そして劇団スーパー・エキセントリック・シアター(以下SET)の座長として知られる三宅裕司。分かりやすく楽しめる舞台を作りたいという思いで結成したSETも、今年で創立30周年。このたび、劇団創立30周年記念公演となる「ステルスボーイ」が上演される。
そこで三宅裕司に単独インタビューを敢行!今回の舞台の見所や劇団への思いを聞いた。

三宅裕司

――「ステルスボーイ」は、「教育再生3部作」の最終章ということですが、どのような内容になりますか?
「引きこもりの少年たちを集めて、悪事を企てている人間がいてね。その人間たちから、親が子供たちを取り戻そうとするという物語です。彼らには、当然何か家庭に問題があって。それは、親がいけないんじゃないかと、親の教育に間違いがあったんじゃないかというのが、ひとつのテーマなんです。学歴社会で、脳ばかりの教育をしていたのに対して、もっと心の教育をしなきゃいけないんじゃないかってね」

――現代のシリアスな社会問題がテーマですね?
「その中に、ネットにおける言葉の暴力の問題や地球環境問題も入っているんです。非常に欲張りなテーマなんですけれど、それをお客さんが楽しめるような、笑いと音楽とアクションで進めていこうと思います」

――これまでも津軽三味線やサーカスなど色々なことにチャレンジしているSETですが、今回チャレンジしたこと、また最大の見所を教えてください。
「心の教育の代表として音楽が登場しますが、それを17人編成のビッグバンドをバックに、劇団員のジャズコーラスをのせて、披露します。人間のつながりが作り出す音と、コーラスのハーモニーがお客さんに伝わると、脳ではなく心の教育をしなきゃいけなかったんだっていうことが伝わると思うんです。今回、テーマの最終的な部分がきちんと伝わるかどうかは、ジャズコーラスにかかっていますね!」

――SET結成までのお話を伺いたいのですが、この世界に入ったきっかけは?
「高校、大学と落語研究会にいて、その他にも、ジャズコンボバンドとコミックバンドをやっていたんですね。それくらい笑いと音楽が好きだったので、自分の笑いというものをいつかきちんと作りたい、そしてそこには音楽が不可欠だと思っていたんです」

――笑いにこだわる思いというのは?
「落語っていうのはひとりで演じて、自分の一言で、お客さんがど~っとウケるわけです。その快感が忘れられなかったんですよね。ただ、音楽も好きだったし、やりたかった。落語で着物を着て踊るわけにもいかないので(笑)、もうちょっと動けるものをと考えたときに、それがすべてできるのが舞台だった。舞台の魅力っていうのはね、考えた設定を役者が稽古して演じる。そして演じたその場で、笑いが返ってくること。舞台上で得られる快感というのは、おそらく他にはどこにもない。劇団員たちも、その喜びがあるから続けられるんでしょうね」


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