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Written by Erin Valeretta

kilimanjaro cover
#6の表紙
中央のオビの文字は鏡に映すと・・・。

「2001年9月11日、アメリカ同時多発テロの様子をテレビで見た時、不安な気持ちでいっぱいになりました。同時に、私に何が出来るだろうと考え、今必要なのはその時何を感じているかについて、多くの人と語り合うことだと気付いたんです。」

ラゴス島で17年間を過ごしたロンドン生まれのオル・マイケル・オドゥコヤ氏がこの雑誌を始めたのは、2003年のこと。両親の故郷でもあるアフリカの最高峰から名前を取った雑誌「キリマンジャロ」は、創刊から3年という短い期間で、世界中の大きなギャラリーから注目される一誌となった。

「昔から、雑誌を作りたいとは考えていました。しかし、その当時、世の中に溢れる雑誌の多くは、クールさやトレンドを追いかけるようなものばかりだったのです。」

アート、愛、日々の生活に関する様々なテーマを毎回掲げるキリマンジャロは、目を見張る程の美しいアートワークの数々を通して、今私達が向かい合うべき問題、そして語り合うべき問題を投げかけてくる。

第1号は、「HOPE for Better life」(より良い人生への望み)というテーマで、HIVウィルスに感染した10才の子供のイラストを掲載。
続く第2号「Recycling」(リサイリング)では、最も価値ある再利用・臓器提供に注目した。
そして、失われてゆく家族の価値を“若者達の愛”という視点から見つめ直した第3号「Love」。
女性の美しさ、優しさ、強さ、弱さを20名以上ものフォトグラファーの協力を得て表現した第4号「She's so lovely」(彼女はとても美しい)。
第5号の「Good enough to eat」(食べるには十分)では、食料の大切さ、その有無によって生まれる人生の格差を様々なアートワークで描き出した。

現在日本でも入手可能な第6号のテーマは、「When I was 17」(私が17才だった時)。
17才の若者達が持つ、陰と陽、子供と大人という真逆の面を、ブラックとホワイトの2部構成で表現した今号では、60年代に活躍した写真家のデビッド・ベイリーが、17才の愛息の繊細な姿を映し出し、同じく写真家のダン・トビン・スミスが、突風で吹きとばされる部屋の様子を通して、10代の荒々しさを表現している。

「私自身は何も語りません。ただ、この美しいイメージの数々を見て、その奥にあるメッセージを読み取って欲しいんです。そして、その答えを見つけた時に行動を起こしてくれればいいんです。」

遠くアフリカの最高峰から発信されるそのエネルギーを、ぜひ一度、皆さんにも感じてもらいたい。

 

magazine data

ジャンル:アート
出版社:Kilimanjaro Art & Design (イギリス・ロンドン)
刊行形態:不定期
創刊:2003年
公式ウェブサイト : http://www.kilimag.com/
日本国内参考価格:約¥3,000

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WWM バックナンバー
No.1 Creative Review (イギリス)(2007.1.4)
No.2 Kilimanjaro Magazine (イギリス)(2007.1.18)
No.3 NYLON (アメリカ)(2007.2.1)
No.4 Numéro (フランス)(2007.2.16)
No.5 Rolling Stone (アメリカ)(2007.3.1)
No.6 Dazed & Confused (イギリス)(2007.3.15)
No.7 Archive (オーストリア)(2007.3.29)
No.8 MONOCLE (イギリス)(2007.4.12)
No.9 Interview(アメリカ)(2007.4.26)
No.10 Milk(フランス)(2007.5.10)
No.11 IdN(香港)(2007.5.24)
No.12 National Geographic(アメリカ)(2007.6.7)
No.13 FRAME(オランダ)(2007.6.21)
No.14 家庭画報インターナショナル(日本)(2007.7.5)
No.15 V Magazine(アメリカ)(2007.7.19)
No.16 Time Out(イギリス)(2007.8.2)
No.17 COLORS(イタリア)(2007.8.16)
No.18 Premiere(フランス)(2007.8.30)
No.19 Intersection(イギリス)(2007.09.13)
No.20 Super Super(イギリス)(2007.09.27)
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